数値がなくても答えられる IELTS スピーキング パート3 模範解答
数値の暗記ではなく、比較・推測・説明の言語力が問われる IELTS スピーキング パート3 模範解答。3文構成、近似表現、よくある質問への答え方を紹介します。

目次
試験官が、あなたの国では20年前より人びとが本を読まなくなったかと尋ねます。数値はありません。あるのは印象だけで、その印象では足りない気がして、答えは3語目あたりで止まってしまいます。
この停滞は誤った前提から来ます。パート3は一般常識クイズではなく討論であり、評価されるのは英語で比較し、推測し、説明する力です。そう受け止めた受験者は、統計を探すのをやめて質問に答え始めます。
本ガイドでは、データに関する質問の構成、近似を誠実に保つ表現、その構成に基づく完全な模範解答を2つ紹介します。ここに載せる質問と解答は独自の練習用素材であり、公式問題や再現問題ではありません。また、どの解答も評価やバンド判定を受けたものではありません。
パート3の数値質問が試すのはデータではなく言語である理由
パート3はパート2の話題をより一般的で抽象的な討論へと広げ、4〜5分続きます。スピーキングは同等の重みを持つ4つの基準で採点されます。流暢さと一貫性、語彙力、文法の幅と正確さ、発音です。この4つのどれも事実確認ではありません。
評価記述を見れば、実際に何が評価されるかが分かります。バンド7の語彙力にはEffective use of paraphrase as requiredが含まれ、バンド7の流暢さと一貫性にはFlexible use of spoken discourse markers, connectives and cohesive featuresが含まれます。この2行は、質問を言い換え、比較を示し、話し続けられる受験者を描いています。それはまさに、答えられないように見えるデータ質問が求めていることです。

これは作り話をしてよいという意味ではありません。自信ありげな間違った数値は、耐えられない追加質問を招きますし、背後に何もないため薄っぺらく聞こえます。以下の誠実な構成こそ、30秒間持続させるのが簡単な構成でもあります。
3文で考える:範囲、方向、理由
データに関する答えはすべて3文で組み立てられ、順序が重要です。まず主張の範囲を限定し、試験官にどんな答えが来るかを分からせます。
| 文 | 役割 | 弱い版 | 強い版 |
|---|---|---|---|
| 一文目 | 主張の範囲を限定する | I don't know. | I don't have figures for that, but I can tell you what I see around me. |
| 二文目 | 規模ではなく方向を示す | It's less. | It's clearly down, though probably not as much as people assume. |
| 三文目 | 理由を一つ挙げる | Because of phones. | Mostly because a phone is what people reach for when they have five minutes. |
これはおおよそ25〜35秒の発話で、数字を一つも使わずに質問へ答えています。試験官がもっと聞きたければ、3文目が引っ張れる糸口を渡します。それが望ましい結果です。答えられる追加質問は、沈黙で終わる独白より価値があります。
誠実さを保つ近似表現
以下の表現はつなぎ言葉ではありません。それぞれが、あなたの主張にどれだけの重みを持たせられるかを聞き手に正確に伝えます。それが近似と捏造の違いです。
| 表現 | 何を約束するか | 例 |
|---|---|---|
in my experience | 自分の小さなサンプルに限られる | In my experience, most people I know read on a phone now. |
a small share | 半分より少ないことは明らかで、数値は示さない | Only a small share of the people I know still buy a newspaper. |
roughly | 聞かれれば弁護できる程度の推定 | The number of readers is roughly the same; the format changed. |
somewhere between | 根拠を示せる範囲 | For people my age it's somewhere between a third and a half of that, though that is a guess from my own circle. |
the general direction | 上か下かだけ | I'm confident about the general direction, not the size. |
この2つのルールで安全になります。規模はぼかしても、方向はぼかさないことです。It has definitely gone down, though I couldn't tell you by how muchは、曖昧なmaybe it's a bit lessより強い表現です。そして権威を借りないこと。研究を名指しできないならaccording to a studyと言ってはいけません。その文こそ、誠実な答えを虚偽に変えるからです。
自分で組み立て直せる IELTS スピーキング パート3 模範解答
独自の質問2つに、3文パターンで答えます。それぞれの後の解説で、パターンがどこにあるかを示します。
質問1:Do you think people read less than they did twenty years ago? I don't have any figures for that, so I can only go by what I see. In my experience it's clearly down, but mainly in one specific way. People still read a lot; they just read on a phone, so the amount has stayed roughly the same while the format changed, mostly because a phone is what you reach for when you have five minutes.
質問2:Is it more expensive to be young today than it was for your parents? That's hard to compare directly, because what people spend money on has changed. From what I can see, housing has become much harder and almost everything else has become cheaper, so the answer depends on whether you need somewhere to live. I think that's why the argument never settles: two people can look at the same decade and describe completely different lives.
質問1は個人的な観察に限定し、次に方向を示し、その方向を説明します。質問2は少し難しいことをします。答えが一つではないと認め、何によって答えが変わるかを述べるのです。これは討論で正当な動きであり、回避ではなく主導権として読まれます。

傾向を表す動詞と、正確さを保つ副詞
方向が決まったら、動詞でどれだけ精密に聞こえるかが決まり、副詞でその精密さが誠実かどうかが決まります。
| 動詞 | 何を表すか | 正確さを保つ副詞 |
|---|---|---|
| rise, climb | 上向きの動き | steadily は緩やかな変化に、sharply は原因を名指しできる場合だけ |
| plateau, level off | 上昇が止まり、高い水準のまま | after a long climb |
| dip | 小さく一時的な下落 | slightly、またはbriefly |
| stay flat | 実質的な変化なし | more or less は自分の見方が近似的だと認める |
| fall back | 以前の水準に戻る | to where it was |
| overtake | 一方の線が他方を追い抜く | in the last few years |
時制にも意味があります。It has risen steadily since the ninetiesは現在まで続く期間を扱い、It rose steadily through the ninetiesは終わった期間を扱います。名詞形も用意しておく価値があります。文に変化をつけられるからです。a steady rise、a slight dip、a sharp fallなどです。強い動詞に弱い副詞を合わせる、あるいはその逆は、それ以外は良い答えが、誰も書いていないニュース報道のように聞こえ始める最もよくある原因です。
数値を一つも使わずに2つのグループを比較する
比較の質問は、偽の統計に陥りやすい最も簡単な場所です。文の形が偽の統計を誘うからです。次の5つの型で避けられます。
Young people spend more on rent than their parents did at the same age.Older people still read newspapers, whereas younger people mostly read on phones.The opposite is true for people who grew up without the internet.By contrast, the cost of almost everything else has fallen.The gap seems to be widening, though I couldn't tell you by how much.
練習する価値のある文法点が一つあります。compared withは名詞を取るのでcompared with their parentsが正しく、thanは節を取るのでthan their parents didが正しいです。compared with their parents didのように混ぜるのは、文そのものより論点を考えているときに犯しやすい種類の誤りです。
8問ドリルと、捏造した統計のセルフチェック
各質問に3文で、声に出して、タイマーを使って答えます。1回目は30秒、2回目は45秒を目指します。
Do you think people in your country read less than they did twenty years ago?Are young people today better at saving money than their parents were?Has the way people shop changed much in your lifetime?Do you think cities are getting more crowded?Is it cheaper to eat at home than to eat out where you live?Do people in your country take more holidays than they used to?Which costs more, owning a car or using public transport?Do you think the number of people learning a second language is growing?
次に、録音でセルフチェックします。出典を示せない数値は方向に置き換えます。パーセントは削除し、more、less、またはabout the sameとして言い直します。according toには名前を付けるか、落とします。Statistics showで始まる文は完全に削ります。試験官が最もよく聞き、最も信じない文だからです。4つのチェックすべてを生き残ったクリップなら、裏付けのない数字を一つも含まず、詳しそうに聞こえる答えになっています。
よくある質問
IELTS スピーキング パート3で実際の統計を出す必要はありますか?
いいえ。4つの採点基準が記述するのは言語であり、方向と理由があれば数値なしで質問に答えられます。パーセントを捏造するのは、自分の知識の限界を認めるより危険です。次の質問で守らなければならない主張を生むからです。
パート3の答えはどのくらいの長さにすべきですか?
通常は3〜5文、およそ30〜45秒で十分です。パート3は討論全体に4〜5分与えるので、1つの長い答えは後の質問に必要な時間を消費します。答えたら止まり、試験官に次の質問をさせましょう。

